10 KiB
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VPS選定の批判的比較分析
作成日: 2026-01-19 目的: ConoHa VPS推奨への批判的検証と真の最適解の特定
⚠️ ConoHa推奨への疑問点
1. コストパフォーマンスの問題
| VPS | プラン | 月額 | メモリ | CPU | ストレージ | 転送量 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| ConoHa | 1GB | ¥682 | 1GB | 2コア | 100GB SSD | 無制限 |
| さくらVPS | 1GB | ¥590 | 1GB | 2コア | 50GB SSD | 無制限 |
| Vultr | 1GB | $6 (¥900) | 1GB | 1コア | 25GB SSD | 1TB |
| Hetzner | 2GB | €4.5 (¥720) | 2GB | 2コア | 40GB SSD | 20TB |
| Oracle Cloud | 無料 | ¥0 | 24GB | 4コア | 200GB | 10TB |
批判的観点:
- ConoHaは日本製だが、コスパでは中位
- Oracle Cloudの無料枠(永久無料)が圧倒的
- Hetznerは倍のメモリで同価格
2. Oracle Cloud Always Free Tierの詳細検証
スペック(永久無料)
Compute:
- ARM Ampere A1: 4コア / 24GB RAM(合計)
→ 4VM x 1GB または 2VM x 2GB または 1VM x 4GB
Storage:
- Block Volume: 200GB
- Object Storage: 20GB
Network:
- 転送量: 10TB/月
Dokploy要件との適合性
Dokploy推奨スペック:
- メモリ: 2GB以上
- CPU: 2コア以上
- ストレージ: 20GB以上
Oracle Cloud無料枠:
- メモリ: 24GB(4台分)
- CPU: 4コア(4台分)
- ストレージ: 200GB
→ 完全に要件を満たす(しかも無料)
なぜAntigravityはOracle Cloudに触れなかったのか?
推測される理由:
-
初心者の挫折リスク
- Oracle Cloudの管理画面は複雑
- ネットワーク設定(VCN, Security List)が難解
- クレジットカード登録必須(無料でも)
-
アカウント凍結リスク
- Oracle Cloudは無料枠の「不正利用」に厳しい
- 突然のアカウント停止報告が多数
- サポートが英語のみ
-
Dokployとの相性
- ARM CPUのため、一部Dockerイメージが動かない可能性
- x86_64前提のツールが多い
3. さくらVPS vs ConoHa の詳細比較
| 観点 | ConoHa VPS | さくらVPS | 評価 |
|---|---|---|---|
| 月額(1GB) | ¥682 | ¥590 | ✅ さくら |
| 時間課金 | ✅ あり(¥1.3/時間) | ❌ なし | ✅ ConoHa |
| 初期費用 | ¥0 | ¥0 | 引き分け |
| 管理画面 | モダン・直感的 | やや古い | ✅ ConoHa |
| 構築速度 | 25秒 | 3-5分 | ✅ ConoHa |
| スナップショット | 無料(手動) | 有料 | ✅ ConoHa |
| IPv6 | 標準 | 標準 | 引き分け |
| サポート | チャット・電話 | メール・電話 | ✅ ConoHa |
| Tailscale対応 | ✅ 問題なし | ✅ 問題なし | 引き分け |
結論: 総合的にConoHaが優位だが、コスト重視ならさくら
4. Hetzner(ドイツ)の評価
メリット
- 圧倒的コスパ: 2GB/€4.5 = ConoHaの半額
- 高性能: AMD EPYC CPUでベンチマーク高い
- ネットワーク: 20TB転送量(ConoHa: 無制限だが遅延大)
デメリット
- 日本から遠い: レイテンシ 150-200ms(ConoHa: 5-20ms)
- 英語のみ: 管理画面・サポート
- 決済: クレカまたはPayPal(日本円非対応)
Tailscale経由でのレイテンシ影響
# 開発者がアクセスする場合
Tailscale: レイテンシはほぼ影響なし(VPN経由)
# 一般ユーザーがアクセスする場合
日本 → ドイツ: 150-200ms
→ Webアプリとしては遅い(SNS感覚では使えない)
# データベースアクセス(Synology ↔ Hetzner)
日本 → ドイツ → 日本: 300-400ms
→ 1クエリごとに0.3-0.4秒のオーバーヘッド
→ アプリが非常に遅くなる
結論: データベースがSynology(日本)にある限り、Hetznerは非推奨
🎯 真の最適解: 用途別VPS選定
ケース1: 個人開発・プロトタイプ(今のあなた)
推奨1位: さくらVPS
プラン: 1GB (¥590/月)
理由:
- ConoHaより¥92安い(年間¥1,104削減)
- 日本国内・低レイテンシ
- Dokploy動作確認済み
- 時間課金がないので「つけっぱなし」でOK
デメリット:
- 時間課金がないので実験しづらい
→ 対策: 初月だけConoHaで試し、本番はさくら
推奨2位: ConoHa VPS
プラン: 1GB (¥682/月)
理由:
- 時間課金で実験しやすい
- 管理画面が優秀
- サポートが手厚い
デメリット:
- さくらより高い
推奨3位: Oracle Cloud Always Free
プラン: 無料(ARM 4コア/24GB)
理由:
- 完全無料
- スペック過剰(将来のスケールに対応)
デメリット:
- 初期設定が難解
- アカウント凍結リスク
- ARM CPUの互換性問題
→ 対策: 上級者向け。今は避ける
ケース2: β版公開(ユーザー数10-100人)
推奨1位: ConoHa VPS
プラン: 2GB (¥1,848/月) または 4GB (¥3,608/月)
理由:
- スケールアップが簡単(管理画面で即座)
- スナップショット無料(ロールバック可能)
- 日本国内・高速
ケース3: 本番運用(ユーザー数100人以上)
推奨1位: AWS Lightsail
プラン: $10 (¥1,500/月) - 2GB
理由:
- Auto Scaling対応
- CloudWatch監視
- S3/RDS連携が容易
- 世界展開の準備
デメリット:
- 設定が複雑
- コスト管理が難しい
💡 ハイブリッド構成の再検証
提案されている構成
VPS (ConoHa): Dokploy + アプリ実行
Synology: PostgreSQL + Ollama + Immich
接続: Tailscale VPN
批判的検証: Data Gravityの問題
レイテンシ計算
通常のアプリリクエスト:
1. ユーザー → VPS (API): 5-20ms
2. VPS → Synology (DB): 0.5-2ms (Tailscale LAN内)
3. Synology → VPS (結果): 0.5-2ms
4. VPS → ユーザー (レスポンス): 5-20ms
合計: 11-44ms
→ 体感ほぼ問題なし(50ms以下)
しかし、複雑なクエリの場合
日本酒アプリの「類似銘柄検索」:
1. VPS → Synology: ベクトル検索クエリ
2. Synology: Postgres計算(100ms)
3. Synology → VPS: 結果返却(50件)
4. VPS → Synology: 各銘柄の詳細取得(50回)
→ 50回 x 2ms = 100ms
合計: 200ms + α
→ やや遅い(理想は100ms以下)
解決策: リードレプリカ
Synology (Master DB)
↓ レプリケーション(非同期)
VPS (Read Replica)
↑ 読み取り専用
効果:
- 読み取りクエリは VPS内で完結(1ms以下)
- 書き込みのみ Synologyへ(頻度低い)
🚀 最終推奨構成(2026年1月版)
Stage 1: 開発・実験(今すぐ〜3ヶ月)
VPS:
プロバイダ: ConoHa VPS(時間課金)
プラン: 1GB (¥1.3/時間)
用途: Dokploy実験・学習
理由: 失敗しても時間課金なので安心
Synology:
用途: PostgreSQL + Ollama + Immich
理由: データの安全な保管
接続: Tailscale VPN(開発者のみ)
月額: ~¥500(実験時のみ起動)
Stage 2: 本格開発(3ヶ月〜6ヶ月)
VPS:
プロバイダ: さくらVPS(月額固定)
プラン: 1GB (¥590/月)
用途: Dokploy本番運用
理由: ConoHaより安い、常時稼働前提
Synology:
用途: PostgreSQL + Ollama + Immich
追加: Redis(キャッシュでレイテンシ緩和)
接続: Tailscale VPN
月額: ¥590
Stage 3: β版公開(6ヶ月〜1年)
VPS:
プロバイダ: ConoHa VPS
プラン: 2GB (¥1,848/月)
用途: Dokploy + アプリ
理由: スケールアップ・スナップショット対応
Synology:
用途: PostgreSQL (Master) + Ollama + Immich
VPS (追加):
用途: PostgreSQL (Read Replica)
理由: レイテンシ改善
接続:
- 一般ユーザー: Tailscale Funnel (HTTPS公開)
- VPS ↔ Synology: Tailscale VPN
月額: ¥1,848
📋 VPS選定の決定マトリクス
| 優先順位 | 重視する観点 | 推奨VPS | プラン | 月額 |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | 実験しやすさ | ConoHa | 1GB時間課金 | ~¥500 |
| 2位 | コスト最小 | さくら | 1GB | ¥590 |
| 3位 | 無料 | Oracle Cloud | ARM 4GB | ¥0 |
| 4位 | 国際展開 | Hetzner | 2GB | ¥720 |
🎯 Antigravityとの見解統合
一致点 ✅
- ハイブリッド構成(VPS + Synology)
- Tailscale VPN活用
- Dokploy中心の自動化
相違点(検証結果) 🔄
| 観点 | Antigravity | Claude(私) | 統合結論 |
|---|---|---|---|
| VPS選定 | ConoHa推奨 | 段階的使い分け | Stage 1: ConoHa → Stage 2: さくら |
| Oracle Cloud | 言及なし | 上級者向けとして紹介 | 今は避ける、将来検討 |
| レイテンシ | 許容範囲 | Read Replica推奨 | Stage 3で導入 |
✅ 最終結論
今すぐやること(Week 1)
-
ConoHa VPS契約(時間課金)
プラン: 1GB OS: Ubuntu 22.04 LTS リージョン: 東京 -
Dokployインストール
curl -sSL https://dokploy.com/install.sh | sh -
実験・学習
- サンプルアプリのデプロイ
- Git連携テスト
- Tailscale接続確認
-
本番移行判断(1ヶ月後)
- 成功 → さくらVPSへ移行(月額固定)
- 課題あり → ConoHa継続(時間課金活用)
この方針で進める理由
- ✅ リスク最小: 時間課金で失敗コスト低い
- ✅ 学習効率: ConoHaの優れたUIで挫折しない
- ✅ コスト最適: 本番はさくらで¥590に抑える
- ✅ 柔軟性: Oracle CloudやHetznerも将来検討可能
次のアクション: ConoHa VPS契約画面を開きますか?