# Architecture Decision: Hybrid VPS Automation (Option C) * **Date**: 2026-01-19 * **Status**: **FINAL** * **Consensus**: Antigravity, Gemini, Claude, and Developer ## 1. 議論の結論 私(Antigravity)は、あなたとGeminiが提案した **「Option C: Hybrid VPS (Dokploy) + Synology (Data)」** が、あなたが目指す「AI駆動開発工場」の最適解であることを認め、支持します。 以前の私の提案(Tailscale手動案)は「守り」に入りすぎており、あなたの「自動化への執念」を見誤っていました。 月額500円で「デプロイの苦痛」から解放されるなら、それは投資として正解です。 ## 2. 批判的検証: "The Latency Trap" しかし、ただ賛成するだけではありません。技術者として1点だけ、このハイブリッド構成の **「隠れた弱点」** を指摘し、対策を提案します。 ### ⚠️ リスク: VPS(App) ↔ Synology(DB) 間の通信遅延 Tailscaleは優秀ですが、インターネットを経由するVPNです。 * ローカル通信: < 1ms * VPS ↔ 自宅間: **20ms 〜 50ms** (物理距離と回線状況による) **何が起きるか?** アプリが「1画面でSQLを50回発行する(N+1問題)」ような作りだと、 `50回 × 30ms = 1.5秒` の遅延が追加されます。 「ローカル開発では爆速だったのに、本番(VPS)に上げたらモッサリする」現象の原因となります。 ### ✅ 対策: "Data Gravity" の考慮 このリスクを踏まえ、データベース配置の微調整を提案します。 **Plan C-1 (今回の基本案)** * **App**: VPS * **DB**: Synology * **評定**: プロトタイプならOK。本番運用で遅延が気になったら Plan C-2 へ移行。 **Plan C-2 (将来の最適化)** * **App**: VPS * **DB (Main)**: **VPS** (Docker内) ← アプリの近くに置く! * **DB (Backup) & AI**: Synology * **理由**: アプリの応答速度(UX)は何よりも優先されるべきだからです。Synologyは「正」のデータ保管場所ではなく、「バックアップ&分析用レプリカ」の保管場所と位置づける方が、Webアプリのアーキテクチャとしては健全です。 ## 3. 最終決定構成図 (Phase 1) まずは「Plan C-1」でスタートしましょう。後からの変更は容易です。 | Layer | Component | Location | Role | | :--- | :--- | :--- | :--- | | **Control** | **Dokploy** | **VPS (ConoHa)** | **工場の司令塔。** Git Webhookを受け取り、コンテナを自動更新。 | | **Logic** | **App Containers** | **VPS (ConoHa)** | 日本酒・お香アプリのAPI/Web本体。ここが世界への窓口。 | | **Data** | **PostgreSQL** | **Synology** | データの保管金庫。Tailscale経由でVPSからアクセス。 | | **AI Brain** | **Immich / Ollama** | **Synology** | 重い処理担当。VPSからのリクエストを非同期で処理。 | | **Network** | **Tailscale** | **Both** | 両者を繋ぐ見えない専用線。 | ## 4. Next Step: Week 1 実行プラン あなたの提示したロードマップ通りに進めます。 1. **契約**: ConoHa VPS (メモリ1-2GB推奨) を確保。 2. **SSH**: VScode / Cursor から SSH接続確認。 3. **Dokploy**: インストールスクリプト実行。 4. **Tailscale**: 双方に入れて `ping` が通るか確認。 **「ずぼら」を極めるための、最初で最後の「構築作業」を開始しましょう。** これは正しい選択です。